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今回ご紹介するのは、住野よるさんの「君の膵臓をたべたい」です。

衝撃的なタイトルですが、本書は感動にあふれる作品です。
本屋大賞ノミネート作であり、映画化もされましたね。
この記事では、あらすじと感想をネタバレありで紹介します。
あらすじ
ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。
それは、クラスメイトである山内桜良が密かに綴っていた日記帳だった。
そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて――。
読後、きっとこのタイトルに涙する。デビュー作にして2016年本屋大賞・堂々の第2位、
75万部突破のベストセラー。
君の膵臓をたべたい (双葉文庫) | 住野 よる | Amazonより
主な登場人物は「僕」と山内桜良。
「僕」の名前がなかなか明かされず、さまざまな呼び方がされています。
- 桜良と病院で初めて会った時は、”地味なクラスメイト”くん
- 病気のことを知ってからは、”秘密を知ってるクラスメイト”くん
- 桜良と休日にあったことが学校でばれた後は、”仲のいいクラスメイト”くん
- 桜良とスイーツバイキングに行った時に会ったキョウコからは、”根暗そうなクラスメイト”くん
- 桜良と旅行に行くことになってから、”仲良し”くん
物語最後でやっと「僕」の名前は判明します。

心に残った言葉
(桜良と僕の出会いが偶然ということに対して)
「違うよ。偶然じゃない。私達は、皆、自分で選んでここに来たの。
君と私がクラスが一緒だったのも、あの日病院にいたのも、偶然じゃない。運命なんかでもない。
君が今までしてきた選択と私が今までしてきた選択が、私たちを会わせたの。私たちは自分の意思で出会ったんだよ」(P.170)

なるほど、と感嘆の声を上げました。
すべて自分で選んで、ここまで来たんだよなぁと気づかされました。
受け身で、流されて、生きてきたように思っていましたが、そうじゃないんですよね。
流されてるようでも、ちゃんと自分で選択したきたんだよ。
と、桜良に教えてもらったように感じました。
本作の見どころ
感情の揺れ動き
桜良の明るさと、「僕」の内向的な性格が対照的であり、二人の関係が深まるにつれて、読者は感情的な揺れを感じられます。
死を前にした生の尊さ
桜良の病気を通じて、限られた時間の中での生きる意味や、日常の大切さが浮き彫りになります。
タイトルの意味
タイトルの「君の膵臓をたべたい」は、作中での桜良の言葉から来ており、彼女の病気と向き合う姿勢を象徴しています。
感想(ネタバレ含みます)
桜良は、結局亡くなってしまうのですが、それが病死ではなく、殺害されるとは衝撃でした。
いや、全体として、青春モノで、甘酸っぱく、死ぬのがわかっている桜良が底抜けに明るくて、健康な自分が励まされる物語です。
殺害されて亡くなる設定が、ほかにはない作品だなと思いました。
いい意味で読者を裏切ってくださいました住野さん。
そして、これがデビュー作だということにも衝撃です。
本作をきっかけに、住野さんの本を読み漁るようになりました。
その感想は、また後々に・・・。
映画もいいですが、小説を読んで想像力を存分に使って、「キミスイ」の世界に浸っていただくことをお勧めします。

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