【衝撃】『黄色い家』が心をえぐる…川上未映子が描く“親ガチャ”の現実

[PR] 当サイトはアフィリエイト広告による収益を得ています。

当ブログにお越しいただき、ありがとうございます。

今回ご紹介するのは、川上未映子さんの「黄色い家」です。

2024年、本屋大賞ノミネート作で、話題にもなった本です。

事前情報がこの程度しかない状態で読んでみましたら、予想を裏切る内容でした。

aiko
aiko
  • 本屋大賞ノミネート作
  • 犯罪ミステリーに興味のある人
  • 社会問題に向き合いたい人
  • 重い内容でも受け止められる人 におススメの1冊です。

この記事ではあらすじと感想をネタバレありで紹介します。

あらすじ

17歳の夏、親元を出て「黄色い家」に集った少女たちは、

生きていくためにカード犯罪の出し子というシノギに手を染める。

危ういバランスで成り立っていた共同生活は、ある女性の死をきっかけに瓦解し……。

人はなぜ罪を犯すのか。

世界が注目する作家が初めて挑む、圧巻のクライム・サスペンス。

登場人物

  • 伊藤 花・・・主人公。10代の頃から、自立心を持って生きていこうと頑張る。
  • 伊藤 愛・・・花の母親。貧乏ホステス。
  • 吉川 黄美子・・・愛の知人で、10代の花とスナック「れもん」を開業する。軽度知的障害あり。
  • 加藤 蘭・・・元キャバクラ。客引きしてる時に花と意気投合。一緒に「れもん」で働く。
  • 玉森 桃子・・・実家は裕福も、居場所が見いだせず、花たちと一緒に住むことになる。
  • トロスケ・・・愛の元恋人。花が貯めたお金を盗む。
  • 安映水(アン・ヨンス)・・・黄美子の知人。黄美子や花たちに親身になるも、犯罪行為を行う。
  • 琴美・・・黄美子の知人。銀座のホステス。花の憧れ。
  • ヴィヴィアン・・・映水が花に紹介。花に偽造カード詐欺の仕事を与える。

感想(ネタバレ含みます)

「親ガチャ」という言葉と「もしも」が、ものすごく思い出される作品でした。

もし、花が普通の家庭に生まれていれば・・・

貧乏ホステスでも、愛が花を愛してあげていれば・・・

もし、花のバイト代を盗まれていなかったら・・・

もし、火事がなければ・・・

もし、花が琴美に居場所を言っていなければ・・・

もし、カード詐欺が見つかっていたら・・・

もし、黄美子さんと花が出会っていなければ・・・

もしも、もしも・・・・・。

花がまっとうに生きていく道は、あったのだと思います。

花は愛情に飢えながらも、自分でお金を稼ぎ、貯める力があったから。

ただ、それはお金への執着が強いということ。

そのため、物語の中では、まっとうな道への障害が現れたために、

どんどんと花の人生が裏社会へとつながって、抜け出せなくなります。

作中では、5年しか経っていないのですが、その5年の内容の濃さにお腹がいっぱいになりました。

5年でこんなにも堕ちていくのかと。

私自身の生活と、花たちに生活は、縁遠いものですが、

ほんの少しのズレで、花のような人生を歩む人がいるのかもしれないと思うと

ショックで言葉も出ませんでした。

簡単に犯罪に手を染めてしまえる環境。

昨今は、ネットを使った出し子・受け子になってしまう犯罪も多く、

わが子には、そんな環境とは交わらないでほしいと、切に願います。

aiko
aiko

この記事が参考になったらぜひシェアしてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました